東京品川区の西小山「東京浴場」。
廃業してからもう半年以上たつ。
経営引き継ぐことを名乗り出て、契約合意に至ったのは2019年11月。
あれから2か月。
再開はまだ先でやっとリニューアル工事開始の目途がたったところ。
ホントに時間がかかってる。
設備解明&故障修理。リニューアル内容の実現性の議論。東京浴場以外の銭湯のテコ入れや
次の銭湯引き継ぎの交渉などなど、時間かかる理由はつきないよ・・・。
そんな中、再開を託されたメンバー達は毎日コツコツと進めてくれてる。
彼ら彼女らも他銭湯の仕事と同時進行で、負担は大きい中で頑張ってくれてる。
一番時間かかってる理由のひとつに、営業再開にあたり浴場内の風呂をひとつふたつ増やそうとしているってのがある。
その構想、概算見積をとったらスゴい金額。ろ過機、ポンプ、チラー、温度管理、給湯設備とかなんだかんだで1500万円かかるって。
工事は他の箇所もたくさんあってこの見積だと工事総額は2500万円とかになってしまうのだ。
営業再開後はしばらく赤字が続くだろうし、何より資金繰りに影響が出る。
なんだかね~。やっぱり飲めない。変態的経営術とか言ってられなくなるし、もっと低予算でできる方法があるはず。
ポンプ20万、ろ過機50万など数十万円のパーツが4~5個程度組み合わさったら、
いきなり総工事費1000万円とかになるお風呂工事ってダメだ。
商売の規模の割に金かかり過ぎ。
他の方法を見出さなきゃ。
■設計さんと風呂工事の打合せ中
僕の好きなコスプレイヤー達は、あれだけクオリティと再現性の高さ、時にえちえちな雰囲気も醸し出しながら、知恵と工夫で想像よりはるかに低予算でコスプレを頑張ってる。
お風呂関係でいえば、東日本大震災時に手作り風呂を急遽作って被災地に行ったことがある。
自治体の許可ももらい、何よりかかった工事費は80万円だ。
サウナだって作ろうとしたら1000万円近くかかるって言われたことあるけど、テントサウナの出現で20万円で楽しめるようになった。しかも「持ち運べるサウナ」という革新的要素も引っさげてる。
設備の技術者じゃないし、お風呂工事の設計や工事だって素人で詳しい事よくわからないけど
とりあえず今回の東京浴場再開では言い続ける。
「150万円で新しい浴槽をつくる!」ってね。
そこに僕らの目指す変態的銭湯経営術の奥義とかが生まれるはずなのだ(決意)
真神 友太郎(まがみ ゆうたろう)